【なかなか治らない筋肉痛はケガの可能性も】筋肉痛の原因や早く治す方法をお伝えします。

筋肉痛は皆さん経験があると思います。 普段あんまり運動しない人が運動したり、普段から運動している人がいつもより高負荷な運動をした場合に筋肉痛は出やすいです。


そんな筋肉痛ですが、なかなか治りが悪い筋肉痛が出たことはありませんか?

「普段なら2日で治るのに、1週間経っても痛みが残ってる」

「治りも悪いけどいつもより痛みが強いかも」




など色んな声を聞いてきましたが、こういうケースでは筋肉痛ではなくケガをしている可能性が高いです。
ケガと筋肉痛を見分けることは特にスポーツをしている人にとって大事です。そのためには筋肉痛についての知識を持っていないと判別できません。


そこで今回は筋肉痛について書かせていただきます。筋肉痛への理解を高め、症状が出た時に最適な処置を施せるようになってもらいたいです。

今回のポイント

・筋肉痛が起こる原因や出た際の対処法
・筋肉痛とケガの違いの判別

目次

筋肉痛のメカニズム

筋肉痛とは、簡単に説明すると「筋肉内で微細な筋肉の損傷が起きている」状態の事を言います。

筋肉の中を見てみるとこのように細かい繊維が束になりその上を筋膜が覆い、皆さんが想像する筋肉になっています。筋肉痛はこの細かい繊維がミクロ単位での損傷が起きた時に発生します。


損傷が起きた際に、細胞周辺からヒスタミンという物質が排出され炎症反応を起こします。この炎症反応により、痛みが発生し筋肉痛が起こるというメカニズムです。
痛みが出るのは厄介ですが、炎症反応が起きないと痛めた場所に回復しようとするタンパク質などの物質が行き渡らないため炎症反応はとても大事なことです。

筋肉痛が出ることは悪くない?

筋肉痛が出ることは悪いことではなく、むしろ良いことです。

筋肉痛が起き修復する際に、人間の体は「次までに今回の負担に耐えられるようにしよう!」筋肉痛が起きる前の筋肉より強くなって修復します。 従って、筋肉痛が出ると筋肉が強くなって復活するということなのでスポーツしている人などでは筋肉痛後のパフォーマンス向上が見込めます。

よく筋トレが好きな人が筋肉痛が出ている事を喜んでいるのはそういう理由があるわけです(笑)

治りが悪い筋肉痛とは

治りが悪い筋肉痛は筋炎の可能性が高いです。筋炎だと筋肉痛とは違いケガにあたるので注意が必要です。

筋肉痛と筋炎の違いは損傷度の差です。筋肉痛は上記で述べたようにミクロ単位での損傷ですが、筋炎では損傷の大きいものを指します。従って、筋肉痛よりも治りが悪くなります。

名称損傷度特徴
筋肉痛低い2〜3日で良くなる。
筋炎高い1周間以上痛みが続く場合もある。
肉離れとても高い明らかに痛めた瞬間が分かり、炎症反応が強く出る。

損傷度によって名称は上記の図の通りです。損傷度が一番高い肉離れは明らかに痛めた瞬間があり、激しい痛みや内出血を伴うため筋肉痛と間違えることはまず無いでしょう。

筋肉痛と筋炎の見分け方

正直、筋肉痛と筋炎を見分けるのはどちらも症状が似ているため難しいです。

一番分かりやすいのは痛みが取れるまでの時間ですので、痛くなってからすぐに判別するのは大変ですが方法はあります。



筋肉には伸び縮みする性質があり、必要に応じて筋肉を縮め力を発揮したり反対に伸ばされたりします。
そんな筋肉ですが損傷が大きいと力が上手く発揮できません。筋肉を縮める時に損傷部が圧がかかり痛みが出てしまうからです。

ですので判別するには、その筋肉がどれくらい力を発揮できるのかで行いましょう。
といっても難しいので太もも、ふくらはぎを例にお伝えします。

太ももの場合


太ももの筋肉(大腿四頭筋)は膝を曲げた状態から伸ばす時に作用する筋肉です。 
つまり動作で言うと階段を登る時に使う筋肉なので、階段を登っての激しい痛みまたは痛くて連続で階段を登れない状態なら筋炎を疑ってもいいでしょう。



ふくらはぎの場合


ふくらはぎ(下腿三頭筋)は、つま先を下に向ける時に作用する筋肉です。
つまり動作で言うと地面をつま先で蹴る時に使う筋肉なので、片足でのつま先立ちをして激しい痛みや、痛みによりつま先立ち不可でしたら筋炎を疑ってもいいでしょう。



筋肉痛、筋炎を早く治す方法

筋肉痛と筋炎は治す方法が異なります。それぞれを間違えると治りが遅くなる、筋炎に至っては悪化する可能性もあるので注意しましょう。

筋肉痛の対処法

筋肉痛の対処法は血流を良くしてあげることです。血流を良くすることで、ミクロ単位の損傷部位に栄養のある血液が流れ回復促進をしてくれます。

血流を良くするために行ってほしいのは、お風呂に入り温めるかストレッチです。

ストレッチに関しては↓の記事を参考にしてください。

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筋炎の対処法

筋炎は上記で述べたようにケガなので筋肉痛のように血流をよくすると悪化する可能性があります。筋炎は損傷部位が大きいので血流をよくすると炎症が強くなり痛みが上がることもあります。

ですので、筋炎の時は冷やしてください。冷やすといっても湿布なのでは効果はないので氷を使ったアイシングをしてください。アイシングについては↓の記事を参考にしてください。

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よくある質問

Q, 筋肉痛が出ている時に運動してもいいの?

A,強度の高い運動はリスクがあります。 筋肉痛も小さいですが損傷はしているので強度の高い運動して損傷部位が広がり筋炎になる可能性があるので注意して下さい。

Q, 筋肉痛の時のマッサージは効果的なの?

A, 効果的です。 マッサージは筋肉を緩めることができるので、血流が良くなり筋肉痛が早く治る作用があります。特に筋肉を押し流すように行うオイルマッサージはおすすめします。

最後に

筋肉痛に対して理解できましたでしょうか?

人というのは痛みに対して不快に思います。ですが筋肉痛というものは出てしまうのは、しょうがないことなのでしっかり向き合い早く痛みを取れるようにしましょう。

また筋炎の場合、しっかり治さないと再発するリスクが高いです。基本的にケガは治し切るのと、中途半端に治っている状態で再発率に大きな変化が出るため筋肉痛と筋炎の判別から治すまでは必ず行ってほしいです。


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