最近パーソナルジムが増えていると思いませんか?
有名所のライザップがパーソナルトレーニングを始めたのが2013年頃、そこから色んな会社がパーソナルトレーニングを開始し、今や全国に1500店舗ほどあると言われています。
パーソナルトレーニングにはメリットがいくつかあり
・目的にあったトレーニングを教えてもらえる
・マンツーマンなため継続しやすい
・食事や生活面のアドバイス、サポートもしてくれる
上記のようなメリットがあるため、トレーニング経験が無い人でも始めやすいのも特徴です。
そんなパーソナルジムでパーソナルトレーナーになりたい人も増えてきています。
パーソナルトレーナーになるための必須資格はありません。しかし関連した資格を持っていると利用者さんも信頼してくれますし、トレーナーとしての泊もつきますからね。
ですので今回は、パーソナルトレーナーの資格であるNSCA-CPTという資格について解説させていただきます。
認知度が低い資格ですが今後、人気になる可能性が高い資格なので理解しておきましょう。
今回のポイント
・NSCA-CPTとはどんな資格なのか?
・NSCA-CPTを取得するには?
NSCA-CPTとは
NSCA(National Strength and Conditioning Association )は、全世界で50000人以上の会員を有する団体です。1978年にアメリカで設立された歴史のある団体であり、権威性が高いのが特徴でもあります。
そんなNSCAの日本支部がNSCAジャパンであり日本での試験の主催元となります。
NSCAジャパンの活動目的は
会員及び一般の人々に対して、ストレングス&コンディショニングに関する教育普及事業を行い、国民の健康とアスリートの競技力向上と傷害予防に寄与することを目的とします。
NSCAジャパン公式サイトから抜粋
となっており、カラダの強さや状態に関する知識を皆に知ってもらいたいという意味合いになっています。
そんなNSCAが行っているNSCA-CPTという資格は「Certified Personal Trainer」の略であり
「認定パーソナルトレーナー」
という意味です。
NSCA-CPTはパーソナルトレーナーとして必要な知識を得た人に与えられる資格となっています。
必要な知識とは
・トレーニングについて
・カラダについて(解剖学的観点)
・プランニングする力(どういう過程で目標まで到達するか)
など色んな知識や能力を必要とします。
NSCA-CPTを取得するには?
NSCA-CPTを取得するには、NSCAが主催する認定試験に合格しなければなりません。
認定試験を受けるにあたっていくつか注意点があるので解説していきます。
NSCA-CPT認定試験の概要
開催日時 | 自分で選択可能 |
開催場所 | 全国のピアソンVUEテストセンター |
問題形式 | 選択形式(3択) |
受験費用 | 46,000円 |
勉強期間 | 3ヶ月以上 |
合格率 | 82.3%(2022年度) |
最大の特徴は、自分で日程や場所を選べるところです。
他の資格試験の場合、日程が決まっておりそこに標準を合わせて勉強しますがNSCA-CPTは自分で選べるため自分のペースで勉強できます。
場所については全国にあるピアソンVUEテストセンターから選択が可能になっています。
NSCA-CPTの受験条件
・NSCAジャパン会員であること
・満18歳以上であること
・高等学校卒業者または高等学校卒業程度認定試験(旧:大学入学検定試験)合格者
NSCAジャパン会員になるには、NSCAジャパン公式サイトから入会案内から手続きすれば簡単に入会できます。入会金などはかかりませんが、年会費はかかります。
※受験条件ではないですが、資格認定条件としてCPR/AED認定を受けなければなりません。
CPRとは心肺蘇生法のことを意味し、心肺蘇生からAEDを使用する救命処置の講習を受けないといけません。
講習は、日本赤十字社や各都道府県の消防庁で行っているのでチェックしてみてください。
NSCA-CPT認定試験の問題
問題は上記で述べたように、選択方式(3択)となっており問題数は155問です。配点は以下のとおりです。
クライアントに対する面談と評価 | 32問 |
プログラムプランニング | 45問 |
エクササイズテクニック | 43問 |
安全性、緊急時の手順、法的諸問題 | 20問 |
ノンスコアード問題 | 15問 |
ノンスコアード問題とは?
将来の試験問題を評価するために点在する問題のことであり採点されない問題です。これらの問題が先々の試験問題へ影響を及ぼします。
NSCA-CPTの合格基準
合格基準はScaled score(スケールド・スコア)「70」です。
スケールド・スコアとは、統計的に算出したスコアのことを言います。これは試験ごとに難易度も変わる不公平さを平等にするために産まれたシステムであり、専門家がスコアを決定します。
ですので、明確に何点取れば合格というものはありません。
NSCA-CPT認定試験に合格するには?
NSCA-CPTの過去問は発表されておりません。従って、テキストを用いて勉強することをオススメします。
テキストや試験対策動画(有料)はNSCAジャパン公式サイトに詳しく記載しております。
勉強時間は人によって差が出てきます。医療系やスポーツ系の専門学校や大学を卒業している人は解剖学や生理学などの知識がすでに頭に入っているため勉強時間を短縮することができます。
さらにトレーニング経験が豊富な人も勉強時間を短縮することができます。パーソナルトレーナー認定資格ですのでトレーニング機器の使い方から効果などトレーニングにしてきた人にとっては当たり前の知識が必要になるため趣味でトレーニングをしてきた方にとっては有利に働きます。
よくある質問
Q, NSCA-CPTはどんな人にオススメの資格?
A, パーソナルトレーナーを目指す人はもちろんですが柔道整復師、理学療法士、スポーツコーチなどにもオススメしたいです。
柔道整復師や理学療法士はカラダについてのスペシャリストです。主な業務がケガしてから復帰するまでサポートするものですので、NSCA-CPTのトレーニングの知識を生かせると競技復帰+パフォーマンス向上へ繋げることができます。
Q, NSCA-CPTの資格期間はあるの?
A, 資格期間は3年間です。
資格更新を行うにはCEUという単位を取得してから手続きをしなければなりません。
CEUとは継続教育単位とも言われており、資格認定者として実力を養う事を意味します。
最後に
NSCA-CPTについては理解できましたでしょうか?
最初に述べましたがパーソナルトレーナーになるための必須資格はありません。言い方を変えると無資格でもパーソナルトレーナーになれます。
しかし資格を得る際に、取り入れる知識は必ず仕事で生きてきます。
利用者さんのためにもきちんとした知識を得るためにもNSCA-CPTの資格取得はおすすめしたいです。