スポーツ医学検定ってどんな資格?内容から必要性まで解説します。

近年、資格を取得するのがブームになっています。お金関係ならファイナンシャルプランナー、不動産関係なら宅地建物取引士など学校に通わずテキストで勉強するものが人気です。

テキストのみでの勉強だと全て自分で理解しないといけないというデメリットもありますが、費用も抑えられ自分のペースで勉強できるというメリットもあります。

池田ウンパ

コスパ良く資格を取れるのが嬉しいですね!





そんな中今回はスポーツ+医療を併せ持った資格である「スポーツ医学検定」について説明させていただきます。医学と名前に付いているため難しそうに思うかもしれませんが、きちんと勉強すれば取得は可能です。

スポーツ医学検定とはあまり馴染みのない資格ですが、スポーツに携わる人なら持っていて損は無い資格だと思っています。そんなスポーツ医学検定について解説していきます。

今回のポイント

・スポーツ医学検定とは?
・スポーツ医学検定を必要とする人とは?
・スポーツ医学検定の難易度は?

目次

スポーツ医学検定とは?

まずはスポーツ医学の意味を理解しておきましょう。

スポーツ医学 とは、競技スポーツ選手の身体能力の強化、好成績を出すための身体の使い方、故障の予防、治療などを取り扱う、総合的な専門医学分野のことを指す。ウィキペディアより

つまり要約すると、「スポーツに特化した医療知識」という意味になるためスポーツ医学検定とは
スポーツに特化した医療知識を得ることのできる資格ということになります。



スポーツ医学検定の公式サイトには資格の概要が下記のように書かれていました。

一般の人を対象にした、身体のことやスポーツによるケガの知識を問う検定試験です。スポーツのケガを減らし、安全なスポーツ環境を作るために、スポーツ医学の知識(身体やケガの知識)を、スポーツ現場にいる方々に広めることを目的として作られました。スポーツ医学検定公式HPより


この知識を得ることによって大きく3つのメリットがあります。

メリット① ケガの予防

スポーツの場面で一番怖いのがケガです。ケガをすると目指していた大会に出られなかったり、最悪の場合はそのスポーツができなくなるケースもあります。

そのためにケガを予防することはとても大事なことです。ケガの中には突発的な出来事(転んで捻挫、接触プレーでのケガ)もありますがオーバーワークによるケガも多いです。オーバーワークに関してはケガの兆候(筋肉の張り感、関節の違和感)が出る場合もあるので兆候の時点でケアを行いケガをしないようにしていきたいです。



メリット② ケガからの競技復帰

ケガをした場合、そこからの対応で競技復帰までの時間は変わってきます。一番良くないケースは焦って復帰を早めて再び同じ所をケガしてしまうことです。

これは特に学生に多く、理由として

・ケガの知識が乏しい
・監督、コーチがケガについて甘く考えている

が多いです。そのためしっかり選手、指導者の両者がきちんとした知識を持つことが大事になります。
良い状態で、最短で復帰することを目指したいです。




メリット③ 競技力の向上

競技力を向上するためには色々な要因があります。練習メニューの改善やメンタル的な部分もあると思いますが、一番は体の状態を理解することです。

例えば、野球をしていて肩の動かしづらさがあるとします。そのときに可動域を上げるためにストレッチやトレーニングができるかどうかでパフォーマンスは変わってきます。しかし、ストレッチやトレーニングのしかたによっては逆効果になり得る場合があるので知識が必要になってきます。





スポーツ医学検定の概要


開催時期年2回(5~6月頃、11~12月頃)
開催場所1級は札幌、東京、横浜、名古屋、大阪、福岡

2,3級は上記+仙台、前橋、広島、徳島、沖縄
ビギナーはWeb上で行う
料金1級 7800円
2級 5400円
3級 4800円
ビギナー 980円
問題形式マークシート、4択選択方式(1,2級は複数選択式)
問題数60問
申込み方法公式サイトから

スポーツ医学検定の級について

スポーツ医学検定には4つの級に分かれており、それぞれ特徴があります。

ビギナー(初級)

最も簡単に取得できるビギナー。

唯一、試験をWeb上で行う事ができることに加えて、制限時間30分20問と手軽にできるのが特徴です。

内容初歩的な身体やケガについて
合格率90%以上
こんな人にオススメ・スポーツをやり始めた学生(小、中学生)
・とりあえず資格を取りたい方



3級

スポーツ医学の初歩と言われる3級。

スポーツ医学に興味がある人には取得してほしいレベルです。

内容身体やケガについての基本的な知識。
合格率90%程度
こんな人にオススメ・スポーツしている人(中学生以上)
・スポーツに携わる人
(子供がスポーツしている親、高校の運動部マネージャーなど)



2級

スポーツ医学の中級程度の知識が得られる2級

スポーツに携わる人には取得してほしいレベルです。

内容身体やケガについての基本的+広範囲な知識。
合格率60%程度
こんな人にオススメ・スポーツしている人(高校生以上)
・スポーツを教える立場の人
(部活、クラブチームの監督やコーチ)


1級

スポーツ医学の上級程度の知識が得られる1級

スポーツメディカルに携わる人には取得してほしいレベルです。

内容身体やケガについての専門的な知識。
合格率30%程度
こんな人にオススメ・スポーツメディカルに携わる人
(スポーツチームのトレーナーなど)

スポーツ医学検定の勉強法は?

勉強法は大きく2通りあります。

①テキストを購入し勉強する
②公式アプリをインストールして勉強する

①のみで勉強している人も多いですが、合格に近づくためには①+②をおすすめします。
②のみで合格するのは少し大変かもしれません。

①テキストを購入し勉強する

本屋やネットなどで購入できます。これが1番良い勉強法です。

テキストは3種類あり

・2,3級用の教科書
・2,3級用の問題集
・1級用の教科書

と2,3級は問題集もあり合格しやすい形になっています。



②公式アプリをインストールして勉強する

スポーツ医学検定の公式アプリをインストールして勉強することができます。

アプリでの最大の特徴は過去問を見ることができます。

2,3級なら過去6回分、1級なら過去3回分の過去問を見れます。
*但し、購入しないと見ることはできません。

過去問を理解しておくのはどの試験においても重要です。
特に1級は問題集など販売されていない+テキストには無い時事問題などが出るという話も聞いたことあるので1級を受ける方には利用してもらいたいです。

スポーツ医学検定の必要性は

スポーツ医学検定は民間資格です。なので1級を持っているからトレーナー活動で優遇されるなどそのようなことはありません。

これだけ聞くと必要性は無いように思えますが私はスポーツ医学検定の必要性は高いと思っています。

スポーツ選手自身がこの知識を持っていると、ケガの予防からパフォーマンス向上などスポーツをやっていく上で大事なことを身につけられます。

つまり資格としての必要性は低いですが、知識としての必要性は高いです。

最後に

スポーツ医学検定について理解できましたでしょうか?

最近のスポーツのレベルは年々上がってきています。理由の1つとして選手はコーチなどがスポーツ医学の知識を持っている人が増えているからです。

今後たくさんの人にスポーツ医学を理解していただき、ケガなく楽しくスポーツをやっていただきたいです。

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