【学校に通わなくても資格はとれる?】独学で取得可能な医療系資格を教えます。

近年、資格を取得する人は増えてきています。

コロナ禍で時間ができ資格を取得する人や、転職の際に幅を広げるため資格を取得する人など様々ですが資格を取得するために動いている人を多く見かけます。


そんな資格ですが取得するには色んな方法があります。

1,学校に通う
2,通信講座を受講する
3,テキストを購入し独学で取得する


学校に通うことが必須な資格もあります。
特に国家資格は資格の権威性も高いため、学校に通い卒業したら国家試験を受験できる資格を得られるケースが多いです。

通信講座は手軽さから人気があります。家でも受講可能+種類も豊富なため主婦などに需要があります。
さらに問題集の添削や質問することもできるので、合格まで手厚いサポートもしてくれます。




しかし、資格取得したい方にはこのような考えの人も多いです。

「なるべくお金をかけずに資格を取りたい」
「自分のペースで勉強していきたい」


そんな方には独学で取得するのをおすすめします。独学ではテキストを購入するだけでいいのでコストも抑えられますし、自分のペースを崩さずに勉強していけるのでおすすめです。



そこで今回は独学で取得可能な医療系資格についてまとめてみました。

今回のポイント

・独学で取得可能な医療系資格の種類
・資格の難易度から勉強期間



目次

1, 医療事務

医療事務は簡単に言うと「医療機関での受付」をしている人のことです。
女性に人気がある職業であり、学校に通い取得する方もいますし独学でも取得可能で自分にあった方法で取得できるのが特徴です。

仕事内容は

・受付業務
・会計業務
・レセプト業務(保険請求)
・クラーク業務(事務業務)

など色んな事ができるため医療現場で重宝されます。



そんな医療事務ですが大きく4つの種類に分けることができます。

医療事務技能審査試験

医療事務技能審査はメディカルクラークと言われており、4つの中でポピュラーであり業務全般で高い技能を持つ資格と言われています。

試験は医科・歯科の2つがありどちらか選んで受験することになり、在宅試験のため受験しやすい環境になっています。

主催元一般社団法人日本医療教育財団
試験日程医科 年12回(毎月)
歯科 年6回(5月、7月、9月、11月、1月、3月)
試験内容実技I
患者接遇/筆記(記述式)/2問/50分

学科
医療事務知識/筆記(択一式)/25問/60分

実技II
診療報酬請求事務/診療報酬明細書点検/4問/70分
受験料7700円

合格率

合格率は60%程度と言われています。
合格基準が全部を合わせて70%以上到達ですが、仮に不合格の場合も項目別で70%以上取れているのがあれば再受験の際にその項目は免除されるので再チャレンジしやすいです。

勉強期間

最短でも3ヶ月は必要になります。医療事務技能審査試験は科目数も多いです。

1.医療保険制度
2.高齢者医療制度
3.公費負担医療制度
4.介護保険制度
5.医事法規一般
6.医事業務
7.診療報酬請求業務/医学一般or薬学一般/診療録

そのためどんなに頑張っても最短3ヶ月を見積もってください。


医療事務管理士®技能認定試験

医療事務管理士技能認定試験は日本で一番最初に出来た医療事務資格で50年近い歴史があります。

試験が内容は異なりますが在宅試験とインターネット試験で選ぶことが可能です。

在宅試験インターネット試験
主催元技能認定振興協会(JSMA)
試験日程毎月いつでも可
試験内容(1)実技試験
マークシート(択一式) … 診療報酬明細書(レセプト)点検問題1問・作成問題2問(外来1問、入院1問)

(2)学科試験
マークシート(択一式) …10問
(1)実技試験 (択一式)60問
(2)学科試験(択一式)50問
受験料7500円7500円

合格率

合格率は50%程度と言われています。
インターネット試験は正答率70%以上で合格ですが、在宅試験は問題数も少ないため実技・学科どちらも80%以上取らないといけないため難易度が高いです。

勉強期間

最低でも3ヶ月は必要になります。内容は上記の医療事務技能審査試験と似ているため勉強量からして3ヶ月は見積もってください。

診療報酬請求事務能力認定試験

診療報酬請求事務能力認定試験の特徴として他の医療事務資格より難易度が高いです。

資格自体も唯一、厚生労働省が認定しているので権威性も高いです。従って医療事務経験がある人がキャリアアップで取得するケースも多いです。

主催元公益財団法人日本医療保険事務協会
試験日程毎年7月と12月(年2回)
試験内容実技試験 レセプト作成 1問

学科試験 全20問マークシート方式
受験料9000円

合格率

合格率は30%程度と言われています。
理由として、診療報酬請求事務能力認定試験は診療報酬(レセプト)に特化した資格なので難易度が高くなっています。

勉強期間

最低6ヶ月は必要になります。 難易度も高いため勉強内容も多いです。

1.医療保険制度等・公費負担医療制度の概要
2.保険医療機関等・療養担当規則等の基礎知識
3.診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識
4.医療用語及び医学・薬学の基礎知識
5.医療関係法規の基礎知識
6.介護保険制度の概要

これらを独学で勉強するため期間は必要になります。

医療事務認定実務者

他の医療事務資格より難易度は低めです。2017年に開設された新しめの資格であり、勉強内容に接遇やマナーがあるなど受付で必要な知識を得ることができます。

主催元全国医療福祉教育協会
試験日程毎月1回(年12回)
試験内容実技:外来1症例 マークシート方式
学科:30問 マークシート方式
受験料5000円

合格率

合格率は60%以上と言われています。
他の医療事務資格よりも内容は難しくないため、合格率も高めになっています。

勉強期間

最短でも3ヶ月は必要になります。 難易度が低いと言っても覚えることは沢山あるので3ヶ月は見積もってください。

2,調剤薬局事務

調剤薬局事務とは、調剤薬局での受付業務から事務仕事まですることが可能になる資格です。こちらの資格も女性に人気がある職業です。

仕事内容は

・受付業務
・調剤報酬明細書の作業(レセプト作業)
・薬剤師のサポート

など調剤薬局には欠かせない役割を担っています。



そんな調剤薬局事務には独学で取得可能なものと不可能なものがあります。
不可能なものは、決まったカリキュラムを受講しないと試験受験資格を得ることが出来ません。

なので今回は独学で取得可能なものだけピックアップします。

調剤事務管理士

上記で述べた仕事内容をしっかりこなすことを証明できる資格であり、調剤薬局事務の資格の中で一番知名度が高いです。

主催元技能認定振興協会
試験日程毎月
試験内容実技試験 マークシート(択一式)・・・調剤報酬明細書の作成2問

学科試験 マークシート(択一式)・・・10問
受験料6500円

合格率

60%程度と言われています。

勉強期間

最短でも2ヶ月は必要になります。
専門的な内容が多いため独学ではどんなに頑張っても2ヶ月は見積もってください。

調剤事務実務士

試験内容に接遇やマナーが組み込まれており、レセプト業務はもちろん受付業務にも対応しています。調剤薬局事務として一定の能力を保証する資格でもあります。

主催元 医療福祉情報実務能力協会
試験日程年3回
試験内容実技試験 レセプト作成

学科試験 マークシート(択一式)20問
受験料7700円

合格率

60%前後と言われています。
難易度は調剤事務管理士と同じくらいです。

勉強期間

最短でも2ヶ月は必要になります。
調剤事務管理士と同じくらい見積もってください。

調剤報酬請求事務専門士

この資格は調剤報酬の算定などに強みを持った資格となっており、2年に一度の更新制度があります。

調剤報酬とは薬剤師が調剤した際の報酬を言います。この報酬は薬局の利益になります。

主催元一般社団法人 専門士検定協会
試験日程年2回
試験内容実技試験 処方せんから調剤報酬明細書の設問箇所点数を求める(マークシート)

学科試験 マークシート(択一式)30問
受験料1級 6380円
2級 5280円
3級 5280円

この資格の最大の特徴として級で難易度が別れています。

1級…調剤報酬の基礎・応用を理解し、的確に説明することができる。(教育者・リーダーレベル)

2級…調剤報酬の基礎応用を理解し、実務に活かすことができる。(中堅社員レベル)

3級…調剤報酬の基礎を理解している。(新入社員レベル)

合格率

3級は60%前後、2級は40%代、1級は20%代と級が上がるにつれて難易度も上がります。

勉強期間

3〜6ヶ月は必要になります。特に1級はレベルが高いので、まずは2,3級から目指しましょう。


看護助手

看護助手とは看護師とは違い医療行為は行えません。そのかわりに、医者・看護師をサポートし医療行為を円滑に行えるようサポートする仕事です。

仕事内容

・患者さんの世話
・病室の清掃や備品の整理
・カルテの整理や検査の準備など


実は看護助手は資格がなくても仕事に就けます。そのため看護師試験に落ちた方などが浪人しながら看護助手として勤務するケースも少なくありません。

しかし資格もあり、取得しているとすぐに戦力として働くことが可能です。

看護助手認定実務検定試験

主催元全国医療福祉教育協会
試験日程年4回
試験内容学科試験 マークシート(択一式)35問


看護助手業務と役割の理解: 10問
患者の理解: 10問
看護助手業務を遂行するための基本技術: 15問
受験料5000円

合格率

70%前後と言われています。
学科試験のみなので合格率も高くなっています。

勉強期間

最低でも4ヶ月は必要になります。
公式テキストは4冊あり、勉強量も多いです。専門的な言葉も多いため独学なら4ヶ月は見積もってください。

医薬品登録販売者

医薬品登録販売者は「薬剤師以外で薬を販売できる資格」です。

薬には、第1類医薬品〜第3類医薬品まであります。第1類医薬品は副作用が出やすく注意を要するため薬剤師しか販売が認められていません。

第2,第3類医薬品を販売できる資格が医薬品登録販売者です。薬局やドラッグストアで働くことができます。

主催元各都道府県
試験日程年1回
試験内容学科試験 マークシート(択一式)120問
受験料各都道府県による

合格率

全国平均は40%前後ですが都道府県によって差があります。
問題内容も都道府県によって違うので合格率にも差が出てきます。

勉強期間

最低でも4ヶ月は必要になります。
難易度も高い分、勉強量は必要になるでしょう。



最後に

皆さん独学で取得できる資格について理解出来ましたでしょうか?

資格を取得するということは大変です。特に独学だと助けてくれる人もいないため、相当な頑張りを見せないと中々上手くいきません。

しかし、資格を取ると給料がアップしたり転職の幅が広がったり良いことの方が多いので費用を抑えて資格を取りたい方は今回の記事を参考にしてくれると嬉しいです。

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