突然ですが皆さんは医療系の仕事は忙しいイメージがありませんか?
実際に他の職種と比べると、勤務時間が長いケースが多いです。夜勤を行う可能性がある医者や看護師などは特に勤務時間が長いイメージが強いと思われます。
しかし、柔道整復師はどうでしょう?実は柔道整復師も職場によって夜勤があります。
接骨院や整形外科では、患者さんが入院することなどなく夜間に人手が必要ないので夜勤はありません。しかし機能訓練指導員として介護施設で働く場合、夜勤がある場合があります。
このように柔道整復師は職場によって働き方がだいぶ違います。そこで柔道整復師の1日を紹介していきます。
今回は柔道整復師の就職先で多い
・接骨院
・整形外科
・機能訓練指導員(デイサービス)
の3箇所別にまとめてみました。
柔道整復師を目指している方や周りに柔道整復師がいる方にどのような1日を過ごしているのか知っていただきたいです。
①接骨院勤務の1日(自分談)
私が接骨院勤務なので私の1日をグラフにまとめてみました。
8:00 起床
一般職の方と比べると起床時間は遅いです。 起床して身支度を済ませ、8:30に家を出ます。
私は電車通勤ですが、混雑時を避けた時間になるので満員電車に乗ること無く通勤できているのは快適です。
9:00 出社
9:00頃に出社してまずは仕事着のユニフォームに着替えます。なので私服出社OKです、楽で助かります。
着替えたら、院内の掃除を行います。1日平均80人程患者さんがいらっしゃるので人の動きが多く、意外と汚くなります。清潔じゃないところには皆さん来たくないと思いますのでしっかり掃除します。
掃除が終わったら、患者さんにお渡ししている着替えを畳みます。前日に洗って干した奴が乾いているのでそれを患者さんに渡せる状態にします。
9:30 仕事
全員が揃いまず行うことはミーティングです。本日は何を意識して行動するのか、昨日の反省を活かせるのかを軽く話し合います。 全員の意識を統一するのはとても大事なことです。
その後治療院を開け、診療開始です。
診療時間は、患者さんの治療を行います。時間帯的にも年配の方や主婦の方が多いため和やかな時間になります。
日によっては休みなく治療に入っていることもありますし、間が空く場合もあります。その時は足りなくなった備品やテーピングの在庫確認及び発注を行います。 この仕事は地味ですが重要度が高くこまめにチェックしないといけません。
その他にも、保険関係の種類の確認、作成を行います。学校でのケガによるスポーツ保険を使う方や、交通事故でのケガによる自賠責保険を使う方の種類の作成を行いますが、月末までなど期限があるものも多いためいつも大変です(笑)
13:30 休憩
休憩中では昼食を取り、その後ゆっくりして過ごしてます。治療用のベッドがありカーテンも付いているのでいつも昼寝をしています。午後に向けて体力回復は必須です。
15:00 仕事
午後の診療が開始します。午後は午前と院内の雰囲気も変わり、学生さんや仕事終わりの方がいらっしゃる時間帯にはとても混雑します。気づいたらもう診療終了時間ということも稀ではないです。
特に学生さんは急性のケガをして来院するケースが多いのでアイシングをしたり、テーピングを巻いたり大変です。大会が近い子もいるので最短で治せるよう頑張っています。
診療時間が終わり患者さんが帰ったらまずミーティングをします。内容は、朝のミーティング内容を意識して行動できたか、本日来院された患者さんの症状の経過などになります。
ミーティングが終わるとカルテを記入します。次に別のスタッフが治療入ってもどういう状態か分かるように記入します。
その後患者さんに渡した着替えを洗濯して干したり、ベットのシーツを変えたりなど雑務を行い仕事終了です。
21:30 練習
仕事が終わったら練習をします。私の勤務している接骨院は手技療法をメインに行う所なので、マッサージの技術が大事になります。そのためマッサージの練習も行いますが、こういう症状の場合どういう治療をするかなども教えてもらったり、教えたりします。
鍼灸師もいるので鍼の練習台になることも多いです。
23:00 帰宅
帰宅して晩御飯食べて風呂に入って1:00頃就寝します。体力が残っているときはブログ作成を頑張っています。
②整形外科勤務の1日(友達談)
7:30 起床
7:30分に起き身支度をします。車で10分ほどで着くので、8:00前に家を出ます。
基本的に整形外科は接骨院より早く診療している所が多いため家を出る時間は早めです。
8:10 出社
出社してまず白衣に着替えます。そのため接骨院同様私服出勤OKです。
駐車場のゴミ拾い、院内の清掃など行い朝礼をします。内容は最近の来院数や院の課題及び改善方法を話します。
8:30 仕事
8:30に受付で待機している患者さんをリハビリ室に迎え入れます。整形外科での柔道整復師は基本的にリハビリ室での業務になります。
主な業務内容は
・患者さんの送迎
・可動域訓練
・筋力訓練
・起立歩行訓練
・物理療法の補助
・手技療法
となっており、患者さんの送迎は勤務場所によっては無い場合もあるそうです。
接骨院との違いは整形外科には医者がいるので、全業務が医者の指示のもと行うということです。
12:30 休憩
休憩時間は接骨院と同じように長いですが、整形外科は混雑するケースが非常に多いです。そのため休憩時間は患者さんの混み具合で変化するそうで、休憩無しの日もあったそうです。
普通に休憩が取れる日は。昼食を外に食べに行ったり、仮眠を取ったりして過ごしています。
14:30 仕事
午後の診療開始です。午後は接骨院同様で患者さんの年齢層が変わります。
午前では年配の人が多かったですが、午後は学生さんや社会人の方が多くなります。
午後の方が急性症状の来院が多いらしく、忙しくなることが多いと聞きました。
18:30 仕事終了
終了時間は接骨院と比べると早いです。まずは片付けを行い次にミーティングを行います。内容は、今日来院した急性症状の患者さんの状態や今後のプランが主になります。
ミーティング後は月1行われる勉強会に参加します。内容は、運動学やリハビリテーションなど様々あるようでその時々のリーダーが内容を決めて行います。
19:30 帰宅
19:30に帰宅は普通の会社員の方と変わらない時間です。帰宅後はATの資格を取るために勉強したり、草バスケに参加したり自分の時間を有意義に使っています。
機能訓練指導員(デイサービス)の1日(友達談)
7:00 起床
7:00に起床し身支度を済ませたら、8:00に家を出ます。
車で20分程かけて向かいます。服装は職場でのユニフォームを来て出社するそうです。
8:30 出社
8:30に出社したら施設の掃除をする人、利用者さんをお迎えに行く人に分かれて行動します。
それぞれの仕事は日によって交代制で行い、人によっては出社しながらお迎えに行くスタッフもいるそうです。
9:00 仕事
初めに利用者さんのバイタルチェック(体温、血圧)を行い、その後に簡易的な体操を行い体を動かしたら、個々で違う運動を開始します。
運動内容は、機能訓練指導員とケアマネジャーで決めます。
例えば、家からスーパーまで歩いて行けるようになりたい利用者さんがいたら足回りの特に大腿部のトレーニングを行い歩きやすい体作りをした後にトレッドミルを使い実際に歩いてもらいます。
状態を見てその距離を伸ばしていき最終的にはスーパーまでの距離を歩けるようにしていくような計画書を作成し実行するのが機能訓練指導員の仕事になります。
12:00 休憩
12:00になったら施設の片付けをする人、利用者さんをご送迎する人に分かれ行動します。
それでは休憩時間に差が出てしまうため、送迎する人は早めに休憩に入ったりなどし全員1時間の休憩を取れるような形を取っています。
13:00 仕事
午後は違う利用者さんに対して午前と同じ業務を行います。
利用者さんは午前、午後各15人程度です。ここの職場では機能訓練指導員が3人体制で利用者さんの指導からサポートまでを行います。
17:00 帰宅
午後の利用者さんのご送迎を終え施設の清掃を行ったら業務終了です。これも手分けして行うので送迎する人はそのまま帰宅する場合もあるそうです。
毎週木曜日は、利用者さんの計画書について皆で話し合う日になっているので帰りは遅くなります。
18:00 自由時間
計画書などの業務は職場でしか行わないため家で仕事することはほとんどありません。
したがって夜は自分の時間が作れます。
最後に
職場別の1日スケジュールを見ていただいていかがでしたでしょうか? それぞれの特徴が出ていたと思います。
仕事を選ぶ際、仕事内容や待遇を気にするのは当たり前ですが拘束時間も気にして欲しいです。実際私は平日早くても22:00帰宅なので友達とご飯などいけません。このように交友関係を疎かにしたくない人は機能訓練指導員のように自分の時間を作れるような方面に行くことをオススメします。
自分の生活スタイルに合わせた環境で働けるようにしていきましょう。