【厳選4選】柔道整復師がスキルアップするとしたら?オススメな資格を難易度別に解説。

柔道整復師とは国家資格であり、権威性が高いのが特徴です。行えることは骨折や脱臼を整復することができたり、保険を扱えたり、接骨院の開業権を得たりなど様々あります。

そんな柔道整復師ですが更に強みを増すために他の資格も取得する人が増えてきています。
専門学校や大学ではダブルライセンスを取れるようなカリキュラムを組んでいることろもあるくらいです。


そこで今回は柔道整復師が取得しておくと良い資格を難易度別に解説していきます。
柔道整復師になろうと勉強している学生や、もう柔道整復師として働いているが幅を広げ成長したいと考えている方にどんな資格があるか知ってもらいたいです。

今回のポイント

・オススメの資格
・資格の難易度

目次

①スポーツ医学検定 資格難易度★☆☆☆

取得日数3週間〜
取得費用4800円(3級) 5400円(2級) 7800円(1級)
問題形式マークシート式(60問) 8割以上で合格
合格率70〜80%

スポーツ医学検定とは

一般の人を対象にした、身体のことやスポーツによるケガの知識を問う検定試験です。スポーツのケガを減らし、安全なスポーツ環境を作るために、スポーツ医学の知識(身体やケガの知識)を、スポーツ現場にいる方々に広めることを目的として作られました。
本検定で得られた知識を、①ケガの予防、②ケガからの競技復帰、③競技力の向上、に活かせます。

一般社団法人日本スポーツ医学検定機構より抜粋

特徴

一般人を対象にした検定ですが、内容も濃く柔道整復師のようなケガを扱う仕事の方にもおすすめできます。あくまで民間資格なので権威性は低いですが、持っていると箔が付きますしね。

最大の特徴は資格の取りやすさです。他の資格だと、学校に通ったりしなくては行けないところスポーツ医学検定はテキストを購入して家で勉強できます。柔道整復師の方なら体の知識は持っているので、一般の方より早く資格所得できると思います。

スポーツ医学検定は級で分かれており3級〜1級まであります。

3級(ベーシック)基本的なスポーツ医学知識を得ることができるレベル
2級(アドバンス)より広いスポーツ医学知識を得ることができるレベル、スポーツ指導者におすすめ
1級(マスター)専門的なスポーツ医学知識を得ることができるレベル。スポーツメディカルに携わる方におすすめ

もちろん、柔道整復師の方には1級を取ってもらいたいです。スポーツ医学の中にはケガの対処だけではなく、その後の復帰に向けてのトレーニングやケガ予防のストレッチの知識も得ることができるので自身の成長に繋がります。


詳しくは下記の記事を見て下さい。

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②NSCA−CSCS 資格難易度★★☆☆

取得日数6ヶ月〜9ヶ月
取得費用63400円(年会費13200円+受験料50200円)
問題形式マークシート(220問) 約7割以上で合格
合格率50%前後

NSCA−CSCSとは

NSCA(National Strength and Conditioning Association )は、全世界で50000人以上の会員を有する団体であり、パーソナルトレーナーの資格を発行しています。NSCA−CPTとNACA−CSCSの2種類がありますがより専門的かつ難易度が高いのがCSCSであり、公式サイトには下記のように記載していました。

傷害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行する知識と技能を有する人材を認定する資格です。
指導対象は主にアスリート、スポーツチームです。筋力トレーニングや他の体力要素の指導だけでなく、施設を運営、管理することも重要な職務となります。また、栄養、ドーピング、生活習慣に関する指導など、教育者的側面も併せ持っています。

NSCA japanより抜粋

つまり、一般の人のみならずアスリートなどのプロフェッショナル相手に力を発揮できる資格となっています。

特徴

CSCSはパーソナルトレーナーの資格になるので将来的に選手のトレーナーなどを考えている柔道整復師にはおすすめできます。まだ認知の低い資格ですが、今後の重要視されること間違いないです。

最大の特徴は世界でも通用する資格だということです。柔道整復師含めほとんどの資格は日本でしか効果を発揮しないですが、NSCAがアメリカの団体ということもあり世界でも通用します。


独学で取得するのは大変なため、学校に行き取得する人が多いです。しかし、柔道整復師を取得しているので解剖学や生理学などの体の知識は持っているため一般の人より独学で取得するのは容易です。

面白いことにCSCSの受験日は自分で決めることができます。他の資格は日程が決まっており、そこに合わせるように準備しますが、CSCSは各地にあるピアソンVUEテストセンターを試験会場とし、場所や日時を自分で受けやすい形になっています。

↓の記事で詳しく解説してますので参考にしてください。

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③鍼灸師 資格難易度★★★☆

取得日数3年〜
取得費用平均500万前後
問題形式マークシート式(170問) 6割以上で合格
合格率65%〜75%

鍼灸師とは

言葉の通り、鍼治療と灸治療を行うことができる資格です。特に近年鍼治療は、即効性を見込めるのでアスリートなどに需要が高まっていると共に、美容鍼などの流行により一般の方にも馴染み深いものとなっています。

鍼治療はツボや筋肉に鍼を刺し刺激を与え、ケガの回復や自然治癒力を高める働きがあります。鍼治療といっても、鍼を刺すだけのものや刺した鍼に電気を流すものなど種類は様々です。

灸治療はモグサに火をつけ皮膚の上に置きツボなどに熱刺激を与え、血行促進作用や自然治癒力を高める作用があります。灸の種類も皆さんが想像する円形状の他にも棒状やモグサをちぎっただけのものなど様々です。

特徴

柔道整復師が鍼灸の資格を持っていると、「鍼灸整骨院」として開業できます。鍼灸ができるだけで業務の幅が増えるので、独立した時に成功しやすくなります。更にトレーナー現場では、柔道整復師の特徴である骨折や脱臼の整復に加えて鍼灸治療ができるので重宝される存在となります。

鍼灸は国家資格になるので厚生労働省が指定した専門学校または大学で鍼灸過程を学ばないと国家試験を受験できません。なので期間は最短で3年、費用も受験料+学費が必要になるので取得するのは容易ではありません。

現役柔道整復師で鍼灸を取りたいと考えている方がいたら、なるべく早く取得することをおすすめします。資格は違えど解剖学生理学など体の知識についての教科は同じなので、頭に知識が残っているうちに勉強したほうが負担は少なくいけます(笑)

④アスレティックトレーナー(JASA−AT) 資格難易度★★★★

取得期間2年〜
取得費用250万〜500万
問題形式マークシート式(220問) 7割以上で合格
実技試験
合格率15%前後

アスレティックトレーナーとは

スポーツ競技者に対して、メディカル面に強みを持っているトレーナーの事を言います。
トレーナーの役割は健康管理やトレーニングメニューを作成するなどのイメージがありますが、アスレティックトレーナーはケガ予防やケガした際の応急処置から競技復帰までの過程もサポートすることができます。

Jリーグ、プロ野球、プロバレーボールでトレーナーをするにあたって、アスレティックトレーナーは必須となっており、ますます需要が高くなる資格です。


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特徴

最大の特徴は資格取得の難易度です。試験が筆記の一次試験と実技の二次試験がありますが、特に筆記が難しく一次試験で不合格になる人を多く見てきました。
私の通っていた学校では、柔道整復師とアスレティックトレーナーのダブルライセンスが可能でそれを目指す人が多かったですが、柔道整復師の試験が3月でアスレティックトレーナーの試験は11月と時期が近いのも苦戦している人が多かったです。

プロチームで活躍を考えている人はアスレティックトレーナーは必須なので取得したほうがいいです。更に柔道整復師や鍼灸師などの国家資格を持っていると仕事の幅が広がるので欲しい人材となり重宝されます。

最後に

資格というものは取得して損は無いです。しかし、取得には時間やお金が関わってくるので本当に必要かどうか自分で見極めるのも大事です。
実際に柔道整復師の資格のみで活躍している人も沢山いるので、しっかり考え資格取得に向き合ってもらいたいです。

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